提言:「新しい公共」の中でのPTAのあり方。そして、学校運営協議会との関係について

◎保護者と教職員は――
  • PTAが、保護者と教職員が相互に資質を向上するための社会教育関係団体であり、入退会自由の任意の団体であるとの自覚を、まずしっかりともち、会員であることのメリットを最大限活かしましょう。

  • 学校主催の保護者会をPTAの会合と混同する場合が多いようです(特に保護者会員は)。たしかに、年度初めの役決めや、PTAの各種連絡が、保護者会の時に一緒に行われることが多いので、混同するのも無理はないんですけどね。でも、区別しておくのは意外と大事。

◎各学校のPTAは──
  • 加入を義務ではなく機会と捉え「やりたい人がやりたい時」にできる仕組みにしたいなあ。入退会の自由は当然のこととして、できない人ややりたくない人の意向も尊重し、同時にやりたい人の参画機会を拡大したいなあ。

  • 会員である保護者や教職員に元気とやりがいをもたらす団体になれるなら最高。結果として「子どもの元気」に還元できるからね。

  • まずは自分の子の学校関連の活動を大事にしよう! 悩みや問題は常に現場にあるからね。P連や地域、行政などとの連携は、その後で検討。「連携」にばかり労力を吸い取られ、自分の子らのことがお留守になってしまったら本末転倒ですから。それゆえ、PTAがかかわる「連携」は、会長や役員以外の代理出席を認めたり、ゆるやかなネットワークであってほしいな。

  • PTA会長が学校運営協議会への参加を要請されたら、「PTA会員を含む保護者全員から募ってください」と言ってみよう。その上で、学校のガバナンスに自信があったり、興味のある会長さんなら、自分も立候補しよう!

◎PTCAへの展開は──
  • 地域の人たちにも門戸を開きPTC(Community)Aを目指す事例が増えているようですね。保護者会員、教職員会員の他に地域会員がいて、お互いに学びあい、成長しあえるのは素晴らしいです。この場合も、入退会の自由を当然のこととして、意欲ある人の参画機会として発展すれば、その地域には学校を中心にした新しい公共の花が咲くにちがいありません。

  • PTCAにも、PTA同様、「肌に合わず」参画したくない人がきっといます。PTCAとは別のルートで、子どもの学びと育ちに寄り添い自らも学びたい人も。既存のPTAもPTCAも、そういった人たちとお互いに尊敬しあえる関係を樹立する努力をしたいなあ。

◎市区町村・都道府県のPTA連合、および日Pは──
  • 個々の学校のPTA支援を第一にしてほしいなあ。PTAの正常な運営のために、ヘルプデスクなどを設置して、運営に悩む役員だけではなく、PTAを重荷に感じる人、PTAに悲鳴をあげている保護者の援助も行ってくれたら素敵! きっとできるはず!

  • いろいろな信条の人が入っている会なのだから、政治的なことは会員すべてにはかってほしいなあ。

◎各学校・教育委員会・教育委員会事務局・文科省、その他の行政当局は──
  • 保護者代表というと、すぐにPTAと連想するのをやめましょう。PTAには、非会員の保護者が含まれないし、教職員会員もいるのだから。PTAを苗床にして「人材」は育つかもしれないけれど、PTA自体を保護者代表というのには無理があるからです。

  • 学校運営協議会の保護者枠もPTAの充て職にするのではなく、広く保護者全体になげかけてもらえたらいいなあ。PTAが上部団体に加盟している場合は、特に忙しすぎますし。PTA会長や役員に学校ガバナンスへの参画を要請しても、それに応えられるのは少数で、出された意見を追認するだけで終わってしまうかもしれませんよ。それでは、ガバナンス、とは言えませんよね? それに、保護者全体に門戸を開けば、学校運営協議会への参画感が増すのもうけあいです。

  • 学校運営協議会の規則をつくる教育委員会は、協議会委員に、法律上は可能な「生徒(中学以上の場合)」を加えてほしいなあ。ニッポンは、「子どもの権利条約」を批准しているのだから「子どもの意見表明権」が、学校ガバナンスの現場でも保障されると素晴らしいです!

2010年8月7日 フォーラム PTAは「新しい公共」を切り拓けるかに寄せて
首謀者一同(呼びかけ人代表):川端裕人・岸裕司・寺脇研・吉田博彦

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写真:習志野市秋津コミュニティの子どもたち。撮影:岸裕司

フォーラム・PTAは「新しい公共」を切り拓けるか
当日会場でご参加くださった皆様、USTREAM中継をご覧戴いた皆様、フォーラムを支えてくださった皆様、ありがとうございました。

後日、USTREAM録画・録音・Twitterまとめなどを公開予定です。URLなど決まり次第、このTOPページと更新記録のページでお知らせします。

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