2010年07月01日

提言

提言:「新しい公共」の中でのPTAのあり方。そして、学校運営協議会との関係について


◎保護者と教職員は――

  • PTAが、保護者と教職員が相互に資質を向上するための社会教育関係団体であり、入退会自由の任意の団体であるとの自覚を、まずしっかりともち、会員であることのメリットを最大限活かしましょう。

  • 学校主催の保護者会をPTAの会合と混同する場合が多いようです(特に保護者会員は)。たしかに、年度初めの役決めや、PTAの各種連絡が、保護者会の時に一緒に行われることが多いので、混同するのも無理はないんですけどね。でも、区別しておくのは意外と大事。

◎各学校のPTAは──

  • 加入を義務ではなく機会と捉え「やりたい人がやりたい時」にできる仕組みにしたいなあ。入退会の自由は当然のこととして、できない人ややりたくない人の意向も尊重し、同時にやりたい人の参画機会を拡大したいなあ。

  • 会員である保護者や教職員に元気とやりがいをもたらす団体になれるなら最高。結果として「子どもの元気」に還元できるからね。

  • まずは自分の子の学校関連の活動を大事にしよう! 悩みや問題は常に現場にあるからね。P連や地域、行政などとの連携は、その後で検討。「連携」にばかり労力を吸い取られ、自分の子らのことがお留守になってしまったら本末転倒ですから。それゆえ、PTAがかかわる「連携」は、会長や役員以外の代理出席を認めたり、ゆるやかなネットワークであってほしいな。

  • PTA会長が学校運営協議会への参加を要請されたら、「PTA会員を含む保護者全員から募ってください」と言ってみよう。その上で、学校のガバナンスに自信があったり、興味のある会長さんなら、自分も立候補しよう!

◎PTCAへの展開は──

  • 地域の人たちにも門戸を開きPTC(Community)Aを目指す事例が増えているようですね。保護者会員、教職員会員の他に地域会員がいて、お互いに学びあい、成長しあえるのは素晴らしいです。この場合も、入退会の自由を当然のこととして、意欲ある人の参画機会として発展すれば、その地域には学校を中心にした新しい公共の花が咲くにちがいありません。

  • PTCAにも、PTA同様、「肌に合わず」参画したくない人がきっといます。PTCAとは別のルートで、子どもの学びと育ちに寄り添い自らも学びたい人も。既存のPTAもPTCAも、そういった人たちとお互いに尊敬しあえる関係を樹立する努力をしたいなあ。

◎市区町村・都道府県のPTA連合、および日Pは──

  • 個々の学校のPTA支援を第一にしてほしいなあ。PTAの正常な運営のために、ヘルプデスクなどを設置して、運営に悩む役員だけではなく、PTAを重荷に感じる人、PTAに悲鳴をあげている保護者の援助も行ってくれたら素敵! きっとできるはず!

  • いろいろな信条の人が入っている会なのだから、政治的なことは会員すべてにはかってほしいなあ。

◎各学校・教育委員会・教育委員会事務局・文科省、その他の行政当局は──

  • 保護者代表というと、すぐにPTAと連想するのをやめましょう。PTAには、非会員の保護者が含まれないし、教職員会員もいるのだから。PTAを苗床にして「人材」は育つかもしれないけれど、PTA自体を保護者代表というのには無理があるからです。

  • 学校運営協議会の保護者枠もPTAの充て職にするのではなく、広く保護者全体になげかけてもらえたらいいなあ。PTAが上部団体に加盟している場合は、特に忙しすぎますし。PTA会長や役員に学校ガバナンスへの参画を要請しても、それに応えられるのは少数で、出された意見を追認するだけで終わってしまうかもしれませんよ。それでは、ガバナンス、とは言えませんよね? それに、保護者全体に門戸を開けば、学校運営協議会への参画感が増すのもうけあいです。

  • 学校運営協議会の規則をつくる教育委員会は、協議会委員に、法律上は可能な「生徒(中学以上の場合)」を加えてほしいなあ。ニッポンは、「子どもの権利条約」を批准しているのだから「子どもの意見表明権」が、学校ガバナンスの現場でも保障されると素晴らしいです!

2010年8月7日 フォーラム PTAは「新しい公共」を切り拓けるかに寄せて
首謀者一同(呼びかけ人代表): 川端裕人・岸裕司・寺脇研・吉田博彦
posted by pomo at 08:45| Comment(2) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>学校主催の保護者会をPTAの会合と混同する場合が多いようです(特に保護者会員は)。たしかに、年度初めの役決めや、PTAの各種連絡が、保護者会の時に一緒に行われることが多いので、混同するのも無理はないんですけどね。でも、区別しておくのは意外と大事。

子どもが入学すると自動的にPTAに加入するしくみになっているため、保護者=PTA会員になっているだけで、保護者会とPTAの会合との混同ではないと思います。
保護者の懇談会等とPTA総会等が同日に行なわれるのは、別々の日にすれば保護者が休みを取りにくくなるためです。保護者の方はきちんと区別されているようです。参観や懇談会には出てもPTA総会には出ない保護者が多いです。委任状がほとんどです。出席者の大半は当該年度の役員・委員にあたっている保護者ですね。それが現状です。




>加入を義務ではなく機会と捉え「やりたい人がやりたい時」にできる仕組みにしたいなあ。入退会の自由は当然のこととして、できない人ややりたくない人の意向も尊重し、同時にやりたい人の参画機会を拡大したいなあ。

子どもが入学すると自動的にPTAに加入するしくみにしている単位PTAが多いですが、なぜ、そうしていると思いますか。以前、単位PTAで入退会の自由を提案した事がありましたがが、却下されました。入会しない保護者が出ると困ると言われました。会費収入をアテにしている部分もあるのです。
上記の「〜したいなあ。」と本気で思っていらっしゃるのであれば、先ずは所属されている単位PTAで実行されてはいかがでしょうか。できない人ややりたくない人の意向も尊重するのであれば、完全任意加入制にすればいいと思います。
現状は、学年が上がるにつれて、まだ役員・委員にあたっていない保護者に選挙で票が集中する傾向があります。シングルマザーでPTAどころではなかったり、介護の人を抱えていて大変なのに、逃げ得は許さないという風潮があると思います。




>個々の学校のPTA支援を第一にしてほしいなあ。PTAの正常な運営のために、ヘルプデスクなどを設置して、運営に悩む役員だけではなく、PTAを重荷に感じる人、PTAに悲鳴をあげている保護者の援助も行ってくれたら素敵! きっとできるはず!

個々の学校のPTA支援というのは、単位PTAのことでしょうか。
PTAの正常な運営って、どんな運営のことですか。
ヘルプデスクは要らないと思います。これから先、ヘルプデスクを担う人の負担になるだけです。
単位PTA支援のために、何か新しい事を始めるのではなく、単位PTAの役割分担を減らせばいいのです。
前例踏襲でやっているPTA活動を見直して、事業仕分けすればいいと思います。
PTAに悲鳴をあげている保護者の援助をしてまで維持する必要はないと思います。
援助をする人も余計に必要になってきますよ。
そもそも【PTAに悲鳴をあげている保護者がいること自体を問題だと思わない事】こそが問題ですよ。




「新しい公共」の中身がよく分かりませんが、具体的な行動としては、何をするのでしょうか。
PTAが「新しい公共」を切り拓かなければいけないのでしょうか。PTAでなくてもいいのではないですか。
先ずは、呼びかけされている方々が所属されている各団体で「新しい公共」を切り拓くべく実行して頂いたらいいと思います。今のPTAの現状は、キャパを超えていますよ。
Posted by TM at 2010年08月03日 21:58
PTAは、組織ではありますが、常に念頭に置かねばならぬ事は子どもが真中にいるということだと思ってきました。そのために、何をしたいか、すべきか、を忘れてはならない。もう、現場を離れて久しいですが、当時、区の連合の会長の折に、文教委員の方々と役員との話す機会を持ちたいと区に申し出たことがありました。その時、担当課長にその場で拒否されたことが記憶に残っております、かろうじて区長との話し合いだけが可能となりましたが・・・新しい公共としてPTAを考える時、行政との綿密な関係はとても大切なことと思います。今回も、前川さんがご参加されますが、互いに風通しの良い関係を作ることから始めなければ、一輪車になってしまいます。確かにPTAのTは先生方であるわけですが、会費を頂いていながらその自覚をお持ちの先生方がどれだけおいでになるかと当時も思ったものでした。職員室に入るのもはばかれるようなこともありましたので、先生方との関係も子どもを真中に置くことで互いに両輪になっていかれると今も思い続けています。現在の先生方の多忙感とどう向き合っていかれるかも大事な親の立場でありますし、そういう実態を行政へ繋ぎ、施策に反映していくのも、子供たちへ繋がることでもあると思っています。
 結果的には、「やりたい人がやる」というのがPTAの現実であろうことは否めませんが、「できる人が繋いでいく」のも大事な一面ではあろうかと思います。どんな状況であろうと、PTAは、常に発信し続けて行くことで子どもたちの育ちを支える大きな力であると思っています。
Posted by 山ア祐美子 at 2010年08月06日 19:06
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