2010年10月07日

上月正博氏発表

「熟議カケアイ」についての説明と提案
文部科学省生涯学習政策局政策課長
上月正博

 みなさんこんにちは。
 私は文部科学省生涯学習政策局の政策課長で上月といいます。寺脇さん流に言うと、文科省のゲリラ部隊的な局が生涯学習局でございまして、コミュニティ・スクールについての見方も初等中等教育局担当の前川さんとはちょっと違うかなーと思っています。スクール・コミュニティづくりが大事だと思っています。
 
 これから申し上げることは、今日、それぞれテーマがいろいろ出ていましたけど、これらのテーマを繋げ、対話・協議をしていくための1つの大きなツールにして戴きたいなと思っております。

 私ども、この4月からですね、「熟議」っていうのを進めています。熟議というのは、それぞれの当事者がですね、何々課長だとか何々校長だとかっていうんじゃなくてフラットに討議をし、お互いに学び合い、まさしく生涯学習を行い、地域課題を解決するという1つの手法でございます。で、これについて私どもは、例えば、スクール・コミュニティを作っていく手法として大変に有効じゃないかと思っています。
 それからもう1つは、これからの政策形成において中央教育審議会だけじゃなくて、政策プロセスとしてですね、この熟議というものを活用し、ネット上でテーマを設定して皆様方のご意見いただいて、それを政策形成プロセスに乗せて行こうという「ネット熟議」をやっています。

 コミュニティ・ソリューションの手法として、また政策形成のプロセスとしてという二つの熟議を進めております。スライドの右側の方が、ネット熟議で「熟議カケアイサイト」の画面の一部を示したものでございます。左側が「リアル熟議」を進めていくきっかけとして、イベント的に実施したものの様子でございます。
「熟議」に基づく教育政策形成の取組
(※ご覧になり易いPDFはこちらにございます。)

 次のスライドは、ネット上でのコメント数とか、これまで実施した熟議のテーマを示しております。3ヶ月で1万件くらいのコメントを戴いておりまして、例えば、1番上の教員をテーマとしたものについては、3000件以上のコメントが集まって来ましたが、その意見は全て見えるようになっており、さらに意見のやりとりが行われています。また、出された意見を整理してまとめていくことも、事務局でまとめ案を提案しつつ、これについても意見もいただきながら更に整理して提案書として政務三役に提出しました。また、現在、中教審で教員の資質能力の向上についての検討が特別部会で行われていますが、そこにも提案書を提出して、審議の参考にしています。
「ネット熟議」(「熟議カケアイ」サイト)の運営状況

 その外にも、いろんなテーマについてそれぞれ、例えば、ある場面ではこちらから政策案を示してご意見のやりとりをいただいたり、あるいはテーマについての現場での問題状況についてご意見いただくなど、いろいろな形でやっております。

 もう一つの「リアル熟議」の方がより一層、皆様でこれから実施していただくことを期待しています。例えば、学校の周りでいろんな問題がございます。子供に対する教育・学習についてどうしていくか、という課題。或は、学校の中の先生方と保護者との関係や、地域との関係をどうして行こうかなどの様々な問題が学校という場に於いて起こっていると思いますが、そういったことについて当事者が集まってですね、フラットに議論する熟議を進めていくことを期待しています。

 熟議が上手く行われるポイントは、テーマの設定とファシリテーターでございます。ファシリテーター、簡単に言うと熟議の進行役ですが、参加者が気楽に率直に発言できる場作りをする役割として大変大切でございます。

 それから、議論を見える化するということでございます。このスライドには模造紙があって付箋が貼ってありますが、出た意見全部を付箋に書いてどんどん出して行きます。同じような意見や様々な意見を見える化することによって客観的に整理しやすくなります。これにより、議論をある意味で効率化することができます。
「リアル熟議」の展開

 それからまとめについても皆で一緒に模造紙に貼られた付箋を見ながらやって行きます。これは横浜での例でございます。熟議は一回で終らせるのではなくて、次にオンライン上でやるとか、或は今度は他の関係者間で開催するとかと展開をしていくことが大切です。

 詳しくは、私どもの「熟議カケアイサイト(※http://jukugi.mext.go.jp/」を見ていただければと思います。検索エンジンで“熟議”と入れてもらえば、上位に私どものページが入ってくると思います。

 このサイトでは、各地で「リアル熟議」を行う際の参考になる虎の巻もあります。熟議をする現場で円滑に進めるためのガイドであります。このようなサイトや虎の巻も参考にしていただきながら、是非、今日のテーマについてですね、引き続き皆様方の現場で熟議していただきたいなと思っています。
「リアル熟議」開催を促進・支援

 そう言ったことで、皆様方の対話や討議をつないでいく手法として、熟議ということを是非、頭の中に入れてといていただければ幸いでございます。私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

(モデレータ早川氏:はい、少ない時間で大変にありがとうございました)
≪拍手≫

フォーラム PTAは「新しい公共」を切り拓けるか(2010/08/07)
posted by pomo at 14:29| フォーラムの内容 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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